豆まきイベントが終わるとすぐにやってくるバレンタインデ-。
心躍りまくり最高に緊張してチョコをあげたのは忘れもしない中学1年生。
2年先輩のバレ-部のキャプテンに憧れていた私は人生の一大決心をし、
放課後、その先輩の教室へ行った。
大勢の上級生に冷やかされながら、階段の踊り場で、
心臓バクバクするわ、緊張しすぎてちゃんとしゃべられへんわ、
頭に体中の血が集まって、てっぺんから吹き出そうになるわ
の状態になって渡した。
同級生にも人気のあった人だったので、恐れていた通り、
次の日に知らない上級生の女子3人から「体育館の裏にこい!」と
呼び出しを受ける。
あまりに恐ろしくてクラブ(テニス)の先輩に付いて来てもらった。
「1年のクセに生意気すぎるねん!!」と、
行くといきなりものすごい剣幕で怒鳴ってきた。
でも、クラブの先輩が「まぁまぁ」と仲裁に入ってくれたおかげで青あざだらけになることは避けられた。
それにしても、そんなことは予想できたことなのに、あんな勇敢なことがきるなんてやっぱり愛は強しだ。
後日、そのあこがれの先輩と一度だけ一緒に帰ったことがある。
だけど、やっぱり心臓バクバクで何を話していいかわからず、
隣に並ぶのさえ恥ずかしくてちょっと後ろを下向いて歩いた。
あぁなんてかわいいワタシ。
今の私に爪の垢でも煎じて飲ませたいよ。
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