先日、心斎橋商店街をぶらついておりましたら、
10代の女子が行きそうな洋服のお店の前に、ガングロのマネキンが
「当店一番の人気商品でぇ~す」とばかりに浴衣を着て立っておりまして、それが、アロハシャツ風のハデハデ柄で、さらに首元には、これでもかというくらいに、じゃらじゃらとネックレスがかけてあり、「あぁ、今の流行にはついてゆけん」となげいておりましたら、お次はいまだ長蛇の列が絶えないクリスピ-クリ-ムド-ナツの前を通りかかり、列に並んでいるのは、やはり若い女性が多く、中には彼女に付き合わされていそうな男性をもいるようで、
「1時間近くもこのクソお暑い中を熱中症になるやもしれず、体をはってならんではりますけど、そなに感動するほどの味ではありまへんどすえぇ(以前、東京土産をもらって食べたことがある)まぁおきばりやすぅ。ほなさいなら」
と、涼しい顔で立ち去った。
しばらく歩くと今度は、H&Mの前をとおりかかった。
こちらは長蛇の列はもうおさまっているとはいえ、店内は若者であふれていた。
「この店は、中高生が行くようなお店で、
私のような大人の女が入るところじゃございませんわ。フン」と、思っていたけれど、
その日は、SALEの文字につられ、「まぁ一度ぐらいは見といてやってもよろしかろう」と、若人がうじゃうじゃいる店内に入ってみた。
最初は、店内を遠目で流していたのだけれど、
よく見ると「えっこれ700円!けっこうかわいいやん」にはじまり、
「これほんまに500円でええのぉ」と、気がつけば右手に、しっかりと数着の服を持っていた。結局4着買って、しめて2700円なりぃ~。
「ぎゃぁ、めちゃ収穫ありやんかいさ」
うれしすぎて、よく飲みに行くお店に、安物買い自慢をしに行った。
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